2022.1021~1022 燕山荘テント泊
1日目 中房登山口~燕岳~北燕岳~燕山荘泊 2日目 燕山荘~中房登山口
①の続きです。
翌朝
テントを開けると。
まだ暗い外は、星空の瞬き。
そうだ、今日は何とか流星群だったね。
10月のこの時期は、そんなふうに天体も賑わう。
だけど、流れ星を待つのが苦手なわたし。
ひとつ、ふたつ。星が落ちてゆくのを見た。
寒さに負けて、テントでまたシュラフを羽織い。
昨日、壊れたストーブがなんとか使えたので。
お湯を沸かして、ほうじ茶ラテ。
あったかー-い。
あまー--ーい。
今日で40歳。テントの中。
「40歳になれたんだー--」
と思ったら、無償に言葉にならない色々が湧いてきて。
40歳になりたくても、なれない人はいます。
だけど、私はなれたんだ。
山に登れる丈夫な手と足、元気な心と体をもち。
大好きな山で、あんな景色を見て。
星空の下、自分の生まれた大切な日。
ただただ、落ちてきた気持ち。
ほんとうにありがとう。
この日の日の出は、雲の中にぼんやりと。
予報どおり風も強いので下山するだけです。
片付けの支度をしていると、通りかかる方がお声がけしてくれました。
皆さん早々に帰ってゆきます。
「帰るまで気を付けてね~」
登る道中にお会いした方。
星を見るのが楽しみだ、と言っていたのを思い出して
「星が!綺麗に観れて良かったですねー」
そう言うと、にっこり笑ってくれた。
テントの支度を終えて私の前を通りかかった方は。
「ついでだから、返してきますよー」
と言って、わたしのテントのタグを返して下さったり。
お話しできたみなさん、ありがとうございました。
わたしが、ソロなのを気にかけて下さった方。
本当にありがとうございました。
こうしてお見送りをしたら、わたしもザックを背負って。
すこし軽くなった荷物と共に~
さぁ、降りよう!
風が強く吹く今日は。
また来た道のりを戻るだけ。
ゆっくり登ってきた道のりを辿って行くだけです。
途中の合戦小屋では、あまーいおしるこを食べて。
富士見平の休憩では、これから登るという方とおしゃべりをして。
「晴れますように!」
と、見送り。
登山口に戻ってきたら、疲れた脚で有明荘の温泉へ。
「おつかれさまでした!」
日帰り入浴でも優しく迎えて下さり。
のんびりお風呂に浸かったら、ひとまずノンアルビール!
もう、、
窓際の席でひとり。
「くうはぁーーーー」
と、声が出てしまう。
ノンアルビールで酔ったんじゃないかと思うほど、美味しいと感じられるのは最近のこと。
まぁ、そんな楽しい歳になれたんだ。
そして、無事に帰宅したらメッセージを送る。
母はきっとわたしのお誕生日を想っている。
(父は怪しいが。)
「ヒトミは元気にオオダイになれました。
お父ちゃんと、おかーさんに感謝します」
すると、父からひとこと。
「元気で何より!人生まだまだ、これからだな」
だって。
まだまだ、色んなことができるね。
次のオオダイも、その次のオオダイも、
山に登っていよう。
「おばーちゃん、ピンク色のテント可愛いね」
と、言われるくらい。
そんな日は、まだまだこれからです。
そんな日を迎えるのは、また北アルプスがいいかなぁ。
それから、、、
お山の先生からのお祝いメッセージ。
「稚魚が大鯛になれたんだから、それだけで感謝感謝ですよね🙋
おばあちゃん鯛になるまで、日常という大海を!」
オオダイです。
やっと大きな鯛になれたのだから。
大海原への冒険は、これから続くのです。
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