2023.0727~0729 南竜ヶ馬場テント泊
1日目 市ノ瀬登山口→南竜ヶ場野営場泊 2日目 南竜→白山→池めぐり→南竜ヶ場野営場泊 3日目 南竜→別山→市ノ瀬登山口→金沢市内泊 4日目 おまけ
②の続きです。
最終日の朝。
テントの中でモゾモゾ頑張る。
早起きしているくせに、誰よりも遅い撤収作業。
まぁ、いつものことです。
南竜ヶ馬場野営場テント場は、過ごしやすくとっても良い所でした。
小屋から離れているけれど不便も無く。
テント場のおトイレはメチャクチャ綺麗だし。 (建て替えたて)
トイレ横には広めの炊事場があったり。
いざ、という時の避難場にもなりそうでした。

ザックを背負い、忘れ物が無いか最終確認。
2日間お世話になったテント場に一礼。
テント場の先にあるバンガローの横を通っていると。
ワサワサの草で、すでに足元が濡れる。
前日と同じパターンのやつ。
でも、お天気良いから許してあげる。
これから登る別山の始まりにココロは弾む。

ふむふむ。
あそこを歩くんだな~
と、思っているとー
おぉぉぉーーー。ガッツリ降る。
そうか、川を渡るとあった気がする。
分かっちゃいるけど、降りたくない~
嫌だぁーーーー

抵抗むなしく、川辺まで降りまして。
こちらが最後の水場到着であります。
景気づけに、ひとくち飲んでおく。

わさわさの草をかき分け、歩きやすくなったころ~
頑張って急登を登り切って。
油坂の頭に出たら、展望よし!
広がる稜線が素晴らしくよい。
たまらん道のりが続いている。

たまに樹林帯に入ったり、木陰もあるので日差しを避けることもできる。
スパっと抜ければ、飽きる事のない稜線歩き。


ようこそ、お花ロード!
昨日とおとといには見なかった種類も見られて嬉しい。
写真に撮り残らない美しさ~
(撮る能力が無いだけですが)
それはそれは、楽しい道のりが続きました。

何度目か休憩をしたのち。
現れた、偽ピーク。
よくあるパターンのやつを。
を登り切ったところで~

むむ、怪しい雲。
薄く雲がかかってきたけれど~
照り照りになるよりはいいか、雲に守られていると思えば…
そんな風に、前向きに歩いていると~
いや、いや、いや、ちょいとまって!
山頂はもうすぐなのにーーー。


ガスの誘惑。
まさかーーーー。。。


嘘みたいなほんとうの話。
ここぞという時にガスる。
ガス女というオチ
しかも、とっても楽しみにした山ほど。
ガスる気ガスる。
別山は真っ白。
残念すぎる。。
って、諦めるかぁーーーーー!
しばし座り込み作戦。
じぃーーーっと見上げる空と戦うのみ。
あたしゃ、ここを動かないぞ。
するとーーー。

一瞬だけガスが引いて、ふたたび白い世界になりました。
。。。。。べっさーーーん。
よし。。。
もうよいか。
なんせ、わたしにはこれから、
長ーーい、ひたすら長ーーーい
下山が待っている。
もう、降りなくては。
緩やかなガスに纏わりつかれながら。
仲良く下山開始。
九十九折りにくねくね降りてゆきます。
樹林帯に入ったり稜線に出たりのくりかえし。
晴れていたなら、それはそれは~
すてきな景色が楽しめそうです。

思ったより遠かった避難小屋に到着。
小屋の中も、おトイレもきちんと清掃されていて綺麗なところ。

しばし、休憩させていただきまして。
おやつ、、食べる元気も無くなったけど。
軽量化のため。もぐもぐ食べる。
再び長い、ながーーーい道のり。


たまに、お花達が慰めてくれる。
まぁ、2日間は晴れたんだから良しとしようか。
白山の山頂では晴れたし。
お花達にもたくさん会えた。

こうして、樹林帯に突入すると。
そこから急坂は無く、ほぼ平坦な所を歩いて行く。
人通りのない森の中を黙々と。
ザーザーと、音が鳴っていてる事に気づいて立ち止まる。
見上げると、雨が降っているようだった。
ブナの森は雨に濡れないよ、という知識を思い出す。
ぐねり、と曲がったブナの木が
「ちょいと腰を下ろしていきな」
と言っている気がして、座らせてもらう。
そういえば、ひたすら歩いて休んでいなかった。
立派なブナの下、見上げると青々とした葉。
この旅が、静かな森で終わるのも良いか。
こうして、、別山から5時間。
約1500mをひたすら降りる工程は、さすがに疲れました。
この時はさすがに「もう、このルートは一生歩かなくていいや」と思っていたけれど。
降りてきた今、思い起こしてみると良かったなぁと思っている。
あの長い道のりを雨の森でひとりきり。
雨音を聞きながら歩ていくのは、それはそれで良い時間だった。
晴天だったら、暑さでバテてしまったかもしれなし。
水も足りなくなってたかもしれない。
雨とブナの森が守ってくれたんだと思う。
華やかな白山と静かなブナの森。
どちらが印象に残っているかと言うと…
あの雨の森かな~と今は思う。
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