2024.03.16 獅子ヶ鼻山日帰り
たんばらスキーパーク→リフト2本→鹿俣山→獅子ヶ鼻山
(下山リフトなし)
限定!と付くものには心惹かれる日本人。
もちろん、わたしにとっても心躍る言葉です。
それが山なら尚のこと。
冬の山は雪に埋もれて姿を変える。
登山道が無い山だって登ることが出来る。
雪があるからこそ行ける山があり。
そこには今だけの景色があるのです。
今回は群馬にある獅子ヶ鼻山とゆう。
(なんかすごい名前)
積雪時限定で登れる山に行ってきました。
この日は、週末にもかかわらず登山人は私たち含めてわずか3組のみ。
行列することなんて無く、のんびり楽しく景色よし。
しかーーも!リフトで標高を稼げるという。
とっても良いお山でした。
スキー場からスタート、たんばらスキーパーク。
AM8:00運転開始~
リフト2本分のチケット(600×2=¥1200)を購入。
くだりは乗せてもらえないので、のぼりだけの片道チケットを握りしめて。
冷たい風が吹く中を、ちいさなリフトでえいこらよいこら運ばれてゆきます。
「えいやっと、降りてくださいね~」
と、係の方に言われて
「とぅ!」
と、ズッコケそうになりながら無事着陸。
この、リフトから降りる!という行動がとっても苦手。
運動オンチで小心者のわたしは妙に緊張する。
こうして、登山スタート地点にやってきまして。
どっから入るんだ?と確認中。
「てゆーかザック洗え。」
と言ってくるのは、久しぶりの同行人。
(以下、O氏とする)
“姫”と名付けた白いザック。
購入した当初は、純白の姫だった。
でも今は…薄汚れている。
雪と並べば尚のこと汚れも際立つ。
そういえば一度も洗っていないや。
「白いものにはウタマロだなー」
という話になり。
「あと、なんだっけ。なんかあったなーー」
白い物を洗濯するのに適した物があるらしい。
それを思い出せずにいるO氏。
「オキシ……なんだっけ?」
「オキシドール!」
そりゃ、消毒剤だなーーと言いながら。
ワカンを装着して歩き出す。
わたしにとって、かなり久しぶりの雪山。
足が重いわ、風は寒いわ。
ワカンが分かんねぇ~とお決まりセリフを言いながら。
ぜーはー登ってゆくと~
40分くらいで鹿俣山到着。
「”ノ”って付くんだっけ?」
看板には後から付け足したように書いてありました。
“しかまたやま”ではなく”かのまたやま”って読むんだねー
と、ここで思うやつ。
この鹿俣山から先が冬季限定ルートの始まり!
振り返えれば浅間山が見えており。
展望も広がり、前方にはこれから目指す獅子ヶ鼻山が現れた。
イメージでは、楽々すてきな稜線歩き♪
の気持ちでいたが。
こうして眺めると、なかなかであーーる。
しばらくは平坦に歩いたのち、緩やかに登ってゆく。
剣ヶ峰って、あんな形をしていたんだなーと眺めながら。
先行者のトレースを有難く辿って行きます。
風よけの木陰で休憩を取り。
一旦降って、足を引っかけてはズッコケて~。
んで、また登る。
「なんか、、、めっちゃ登るじゃん!」
文句口調で言えば。
「そりゃ、登りたくて来てんだから」
と、あたりまえの答えが返ってくる。
山、登りたい!
と言って来たくせに、登る事に文句を言うのはワガママだ。
もうちょっと、あとちょっと。
山頂はあれかぁ~
それを目指して登ります。
こうして、山頂にたどり着くと~
「めっちゃ、いい!」
そんな感想。
山頂は狭いので、一人ずつ写真を撮ると~。
カメラから映る画は、なんだかスゴイ山に来たような画になるのです。
剣ヶ峰と武尊山の中央に立つことが出来るとっても贅沢な場所。
この時期だけの山頂。
剣ヶ峰に立つ方や、川場スキー場方面へ歩く人の姿が見えました。
向こうからも、こちらが見えているのかな?
ひとしきり写真を撮ったら、勿体ないけど降りてゆく。
斜面に滑り落ちないように注意!
えいえい、と降りてゆくと~
朝のうちは雲のベールに包まれていたタニガー嬢のお姿が美しく。
どんと存在感のある中ノ岳もカッコよかった。
限定品の雪庇と尾根歩き~
雪山は、あれやこれや忙しいけどやっぱり楽しいなぁ。
登るじゃーん、まだ登るじゃーーん。。
と、文句言ってたのなんて忘れて。
登って来て良かったなぁ~と思うのです。
こうして、ゲレンデまで降りてくると~
聞こえてくるのは懐かしの音楽。
リクエスト曲を流しているのか分らんが。
いずれも90年代と思われる。
米米CLUBの“君がいるだけで”が流れると~
「あ~めっちゃ懐かしい!」
という思いに浸る。
それはそれは、わたしがまだ幼かった頃。
石井竜也の歌う姿がとても好きだった。(今も好きだけど)
たぶん、人の色気というものを初めて感じた人だった。
まだ子供だったから、”色っぽい”とか”エロイ”みたいな言葉が分からず。
だけど、”カッコイイ”ではないものがこの人にはある。
なんて、幼心に思っていたものだ。
「あぁ、なんとなく分るよ」
O氏が適当な返事で同意をする。
ヒュンヒュンとスキーヤー達が通り過ぎるゲレンデ。
その端っこを淡々と歩いて降る。
「めっちゃ歩くじゃん!」
と、再び文句を言いながら。
やたら遠回りをして駐車場へたどり着くのでした。。
後日、、
お天気よい日に姫ザックをお洗濯。
ウタマロでこすると、面白いくらいに白く蘇った。
なーんだ、もっと早く洗えば良かったなー。
と、O氏に報告すると~
「オキシ…から出なかったやつ、オキシクリーンだ!」
今更かい!ひとりツッコむ。
O氏が思い出せなかった洗剤。
それは、オキシクリーンだそうです。
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