お亀岩避難小屋泊!三嶺山縦走②

小屋泊

2025.0427 お亀岩避難小屋~天狗塚

こちらの続きです。

なんだか、寝たんだかなんだかなー…
と思っているうちに迎えた朝。
まだ暗い中、ゴソゴソ始まる周囲の音。

予定より1時間くらい早いけどーー。
今から頑張れば朝日が見られるんじゃないか?
それもいいな、と思い。

よし。いいや、行ってしまえ!と準備を始める。
薪ストーブの部屋では、すでに沢山の人が朝ごはん中。

そこには入れず、外でパンをかじる。
お湯沸かすのも面倒で。水飲めばいいか、、と思っていると…

「少し空きましたよ、寒いから中入って」

と、声をかけて下さり。
わたしも薪ストーブの部屋で朝ごはんを食べることが出来ました。
こんな優しさが、ひとり旅の身に沁みます。

小屋を出発!

一晩過ごした避難小屋、お世話になりました。
振り返るのもそこそこに、今日の道へと歩き出す。

えいえい、と登った所でちょうど朝日が顔を出しました。


「よい朝だなぁー。」

ザックを下ろして、一息つく。
はぁーーーー。
なんか、急がしかった~

避難小屋では、音を出さないように。
行ったり来たりしないように、ヘッデンをピカピカさせないように、、等
考えて行動しなければならない。

暗闇で付けたコンタクトは裏返しだったり。
ぶち込んできたザックの中身はごちゃごちゃだ。
ここでいったん整理しよう。。

山並みに囲まれて~

朝日が昇っていくのを眺めて、よし頑張るぞーと思う。
今日も良い日になると思う。
さぁ、再出発!

いくらか整えたザックを背負い。
朝日に照らされる笹の色を見ながら歩いてゆく。

天狗峠を過ぎてからは、なだらかにルンルンと歩く。
見渡す限りの山並みがとてもいい。

右を見ても、左を見ても近くに山がある。
山に囲まれる山、これが四国の山かーー。

目指す、天狗塚はなかなかのトンガリだ。
あれ登るのかー、急登だぁー。

天狗塚~!
山頂の景色は360°ステキ

ぜーはー、登って天狗塚にたどり着いた。
これはーー

見まわす山の風景。
ぜーはー、の息を整えながら。
決して派手な景色ではないけど。深く続く山と山。
風が強く吹く中、ダウンを羽織って目に焼き付けました。

天狗塚から馬の背、あそこを歩くんだ~
降りてきました!池塘あり、何もいないけど

降りるのは名残惜しいけど仕方がない。
天狗塚を越えて、馬の背にやってくると~
これまた、どーんと広がる笹の広場。
すーっと伸びてゆく道筋と池塘がポツリ。

馬の背で天狗塚を振り返る

また来たらいいさ。また来たら、、

わたしは北関東県民。
ここまで来るのに10ウン時間。
せめて、神戸・大阪あたりに住んでいたら、また来られるのになー。
歩いてみたいルートは沢山あった。

容易く来られないけど、いつかまた来たいと思う。
その時は、どこから登ろうか。
あっちの山に行くのも良いな…などと考えて。

名残惜しい山並み
降りてゆく道筋

バスの時間もあるし、下山をしなければ。
降りると決めたら切り替えて行こう。
この時間なら、頑張れば1本早いバスに乗れるんじゃなかろーか。
そんな欲も出てきて、スタスタ歩き出す。

ここからは森の道になる

森の中に入ると~徐々に景色は無くなってゆく。
道のりは険しくないが、分かりづらいところあり。
くっきりした登山道!という感じではない。

木々の間を歩いて行く…

しばらく降りていくと、踏み痕なのかは分からない所もあり。
林業用の作業路ものもあるみたいだ。
ピンクテープが所々にあるので、それを辿ってゆく。

こちらを右に行く
作業用通路をゆく

亀尻峠方面ではなく、馬の背登山口方面へ降りてゆく。
木の枝に差してある一升瓶が目印となっている。

”山と高原地図”では破線ルートになっているが、林業用通路をひたすら歩く感じ。
ここまで来たら、難しい所は無いと思います。
ピンクテープや目印あり、時々ショートカット出来る所が印されている。
行けそうな所は突っ切ってみましが、自己判断で行きましょう。

ちょっとした印
片側崖、のようなところもあり

ショートカットせずに歩けば、なーんてことない道です。
安全に行くなら、そのまま歩くと良いです。
(かなり迂回します)

迂回するが安全な道です

やんや、やんやと歩いて行くと、、
光が差す所には、ポンポンと咲いているミツマタ。

久しぶりに見たなぁ~

おかえり。ごくろうさん。
わたし達も観ていってよ~

と、呼んでいるよう。
なーんにも色気のなかった道のりが、華やかになりました。

馬の背登山口に出ると、ここからは試練の林道歩き。

新緑の山

ミツマタが今観られるということは…
この辺りは、これから春なんだ~

長い冬を終えて、春がやってくる。
そうしたらすぐに迎える夏の日々。

林道に出ると、青々とした木々が迎えてくれた

スマホを見てふと思う、電波あるならタクシー呼べる?
ダメもとで電話してみる。

「出ないーー。」

今日は日曜日。
そうだよねぇ。計画が甘すぎる。
たらたら、たらたらと民家の横を歩いて行き。

垂れ流し状態の湧き水が点在する。

「飲み放題だなぁ~」

痛くなってきた足。
たまーに通る車を見送り。

「誰か乗せてってくれないかなぁ~」

なーんてヘタレた気持ちもある。

歩いて来た山が見える
飛び込んでしまいたいー綺麗な川
バス停向かいにある綺麗なおトイレ

綺麗な川の脇を通り、橋を渡れば~
久保バス停。
綺麗なおトイレもある。

中途半端な時間に降りてきてしまった。
まぁ、いいか。

ザックを整理して、次はあの山に行こう。
それならどこで泊まろうか。

今日は温泉に入りたい。
明日のお天気は~

などと考えているとバスが到着。
運転手さんに降り口を告げて乗り込む。

一緒に乗ったのは外国人女子2名。
それぞれひとり旅の様子。

車内は3人のみ。
それぞれの目的地で降りてゆく。
ひとり旅いいよねぇ。

そんな事を思っていると、降りるバス停のアナウンス。
降りる素振りをすると~

「名頃登山口ですよね、そのまま乗ってて良いですよ」

運転手さんが駐車場近くまで行ってくれた。

「すみません、ありがとうございます。」

お心遣いに感謝です。
こうして、無事に車に戻って来られた。

「ピピッ」

車の鍵が開く音にホッとする。

「帰って来た!ただいまぁーーー」

車が我が家になっている気持ち。
疲れたけど楽しかった~

いやいや、何を言う。
この旅は、まだ始まったばかりなのである。
お楽しみはこれからこれから。

つづく…

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